楽天証券の利用者の間で「身に覚えのない取引があった」「勝手に口座から資金が移動していた」といった不正アクセス被害が報告され、投資家たちに不安が広がっています。
便利なネット証券サービスの裏で、巧妙化するサイバー攻撃にどう立ち向かえばいいのでしょうか?
本記事では、楽天証券の不正アクセス被害とは? という疑問に対し、その原因と背景、セキュリティの実情、そして具体的な対策方法までを初心者にもわかりやすく徹底解説します。
資産を守るために、今こそ知っておくべき情報をチェックしておきましょう。
楽天証券で発生した不正アクセスの背景とは

楽天証券は多くの人が利用しているネット証券のひとつですが、最近になって「身に覚えのない取引が行われていた」「勝手に口座からお金が引き出されていた」といった不正アクセスの被害が報告されるようになっています。
こうした問題は、投資初心者にとって非常に不安に感じるものです。
「自分も被害にあうかも?」と心配になっている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、こうした不正アクセスがなぜ起こるのか、どんな仕組みで被害が発生しているのかを、専門用語をできるだけ使わずに、初心者向けにわかりやすく解説します。
被害の概要と最近の傾向
楽天証券では、ここ数年でセキュリティ対策を強化してきましたが、それでも不正アクセスの被害は完全にはなくなっていません。
どんな被害があるの?
- 自分の口座に他人がログインしていた
- 勝手に株が売買されていた
- 知らない口座に送金されていた
- ログイン履歴に心当たりのない場所や時間があった
こうした被害は、利用者が何も悪いことをしていなくても、「情報を盗まれていた」というだけで起きてしまうのが特徴です。
最近は手口がどんどん巧妙に…
以前は「怪しい日本語」や「変なURL」などでフィッシング詐欺を見分けることができましたが、今ではメールやサイトの見た目が楽天証券そのもののように作られているため、一見して本物との違いがほとんどわかりません。
たとえば、
- 「【重要】お客様の口座に不正ログインが確認されました」という不安をあおる件名
- 本物そっくりのロゴやデザインを使った偽サイト
- メール内のリンク先が「rakuten-sec.co.jp」に似せた偽URL
など、巧妙なトリックで私たちの油断をついてきます。
不正アクセスの主な原因とは?
では、なぜこうした不正アクセスが起きてしまうのでしょうか?
主な原因を初心者の方でも理解できるように、わかりやすく説明します。
フィッシング詐欺(偽サイトにだまされる)
「フィッシング詐欺」とは、本物に見せかけた偽サイトやメールで、ユーザーの情報を盗もうとする手口です。
楽天証券を装った偽のメールが届き、「こちらからログインしてください」というリンクが貼られていることがあります。
そのリンクをクリックして、偽のログイン画面にIDやパスワードを入力してしまうと、その情報は詐欺犯の手に渡ってしまいます。
このような手口は、メールの見た目もサイトのデザインも非常に本物そっくりなため、セキュリティに慣れていない初心者の方ほど引っかかりやすい傾向があります。
ID・パスワードの使い回し
これは意外と多くの人がやってしまいがちなことですが、複数のサービスで同じパスワードを使っていると、それがとても危険になります。
たとえば、ネットショッピングサイトやSNSで使っていたパスワードが流出したとします。
そのパスワードと同じものを楽天証券でも使っていた場合、他のサイトから流出した情報を使って不正ログインされる可能性があるのです。
特に、
- 「123456」や「password」などの簡単なパスワード
- 誕生日や名前など推測しやすいもの
は非常に危険です。
スマホやパソコンのマルウェア感染
マルウェアとは、スマホやパソコンにこっそり侵入し、操作や情報を盗む悪質なウイルスのようなプログラムのことです。
マルウェアに感染すると、
- キーボードで入力したIDやパスワードが盗まれる
- ブラウザに保存しているログイン情報が抜き取られる
- 不正な操作が自動で行われる
などの被害が起こります。
無料アプリや怪しいサイトからのダウンロード、不審なメールの添付ファイルなどを通じて感染することがあるため、「知らないうちに感染していた」というケースも少なくありません。
楽天証券が講じているセキュリティ対策

楽天証券では、不正アクセスなどの被害からお客様の資産を守るために、さまざまなセキュリティ対策を行っています。
ネットでの取引は便利な反面、「情報が盗まれたらどうしよう」「自分の口座は大丈夫かな?」と心配になることもありますよね。
でも、楽天証券ではしっかりとした対策を取っているので、ユーザー側が基本的なルールを守れば、安全に使うことができます。
楽天証券がどのようなセキュリティ対策を行っているかを、3つのポイントに分けて初心者にもわかりやすく解説します。
フィッシング詐欺への注意喚起
フィッシング詐欺とは、楽天証券になりすました偽のメールや偽サイトでID・パスワードを盗もうとする手口です。
楽天証券では、こうした詐欺からお客様を守るために、以下のような注意喚起を行っています。
- 公式サイトで最新の詐欺事例を掲載して注意喚起
- メールやログイン画面に「怪しいメールに注意してください」といった警告メッセージを表示
- フィッシング詐欺の特徴や見分け方をわかりやすく解説したページを提供
- 「楽天証券からのメール」でも、リンクをすぐにクリックしないでください
- 楽天証券を利用する際は、ブックマークからアクセスするのが安全です
- メールアドレスに「@rakuten-sec.co.jp」と書いてあっても、完全には信用できません(差出人は偽装可能です)
ログイン・出金時のセキュリティ強化策
楽天証券では、アカウントの不正使用を防ぐため、ログインや出金時のセキュリティを強化しています。
- 二要素認証(2段階認証):IDとパスワードに加えて、スマホなどに送られる認証コードを入力しないとログインできません
- 出金先口座の制限:登録された口座以外にお金を移せない仕組みで、万が一ログインされても資金が守られます
- ログイン通知機能:ログインがあるたびにメールで知らせてくれるため、不正ログインにすぐ気づけます
- 二要素認証は必ず設定しましょう。スマホアプリやSMSで簡単に設定できます。
- 出金先口座をあらかじめ登録しておけば、万が一不正アクセスされてもお金を引き出される心配が少なくなります。
- ログイン通知メールはしっかりチェックし、「自分じゃない」と思ったらすぐにサポートに連絡を。
24時間体制の不正アクセス監視
楽天証券では、セキュリティチームが24時間365日体制で、不正なアクセスや異常な動きを監視しています。
- 普段と違う場所や端末からのアクセス
- 一度に大量の注文が出された場合
- 明らかに不自然な資金移動や設定変更
このような行動が検出されると、自動的にアラートが発動したり、一時的に取引を停止して確認を行うなどの対応がされます。
- 自分のアカウントでも、見覚えのない操作があったらすぐに報告しましょう。
- 「取引が止められた」と感じたときは、むしろ不正対策が機能している証拠かもしれません。
- 安心して利用するためには、普段の操作を丁寧に行うことが一番の予防策です。
ユーザーが取るべき5つの対策

楽天証券では万全のセキュリティ対策がとられていますが、それだけでは十分とは言えません。
私たちユーザー自身が「自分の資産を守る意識」を持つことがとても大切です。
すぐに実践できる、5つの具体的なセキュリティ対策をご紹介します。
不審なメールやサイトへの警戒
最も多い被害原因のひとつが、「楽天証券を装った偽メール」や「偽サイト」に騙されて、ログイン情報を入力してしまうケースです。
気をつけるポイント
- 差出人が「楽天証券」と書いてあっても本物とは限りません。
- 「アカウントが停止されました」「すぐに確認してください」など、不安をあおる言葉に注意。
- メールのリンクではなく、楽天証券の公式サイト(ブックマークなど)からアクセスするのが安全です。
- どんなに本物っぽく見えても、メール内のリンクからログインしないこと!
- 少しでも怪しいと感じたら、そのメールやサイトには手を出さず、まずは楽天証券の公式サポートに確認を。
ID・パスワードの適切な管理
「他のサービスでも同じパスワードを使っている」「簡単な数字にしている」……そんな管理の仕方は、危険です!
こんな工夫をしましょう
- 楽天証券専用のパスワードを作る
- 誕生日や電話番号など、推測されやすいものは避ける
- 定期的にパスワードを変更する
- パスワードを紙やメモ帳アプリに書き残さない・保存しない
- パスワードの使い回しは、泥棒に鍵を配って歩いているようなものです。
- 「パスワード管理アプリ」を使うと、複雑なパスワードでも安全に管理できますよ。
1Passwordでパスワード一括管理できます。
セキュリティソフトの導入と更新
ウイルスやマルウェアに感染すると、入力した情報が盗まれてしまうことがあります。スマホやパソコンの“見えない危険”から守るためにも、セキュリティソフトは欠かせません。
やるべきこと
- セキュリティソフトをインストール
- 定期的にウイルススキャンを実行
- ソフトは必ず最新版にアップデートする
⇒【ウイルスバスタークラウド】を試してみる
- 古いソフトは、最新のウイルスに対応できません。
- 「更新してください」という通知がきたら、必ずアップデートを行いましょう。
二要素認証の有効化
二要素認証(2段階認証)とは、パスワードの他にもう一つ確認手段を使ってログインする方法です。
楽天証券では、設定しておくと、
- ログイン時にスマホにコードが届く
- 不正ログインがたとえパスワードを盗まれても防げる
という仕組みになっています。
- 設定はとても簡単で、楽天証券の「設定画面」からスマホ認証などをオンにするだけ!
- 「万が一の時の最後の砦」として、絶対に設定しておくことをおすすめします。
楽天証券からの公式情報の確認
詐欺の手口やセキュリティ対策の情報は、どんどん進化しています。
自分を守るには、最新情報をこまめにチェックすることも大切です。
確認できる場所
- 楽天証券の公式サイト「セキュリティ情報ページ」
- 公式から届くお知らせメールやお知らせ欄
- サポートセンターやFAQ
- 「これは大丈夫かな?」と少しでも思ったら、すぐに公式サイトを見に行く癖をつけましょう。
- 知らない間に危険な操作をしてしまうのを防げます。
今後のセキュリティと投資家の心得

インターネットを使った証券取引は、スマホひとつで簡単に株を買ったり売ったりできる便利な時代になりました。
ですが、その便利さの裏には、「セキュリティリスク」という大きな課題もあります。
これから投資を始めようとする方や、すでにネット証券を利用している方にとって、「安心して投資を続けるための心構え」を持つことがとても大切です。
楽天証券だけに限らないリスクと、私たちが日々心がけるべきポイントをわかりやすくご紹介します。
楽天証券に限らないセキュリティリスク
不正アクセスや情報漏えいの問題は、楽天証券に限らず、すべてのネットサービスで起こり得るリスクです。
- 銀行のネットバンキング
- クレジットカードのオンライン管理
- ネットショッピングの会員情報
- SNSアカウントやメールアドレス
などインターネットを使っている限り、どんなサービスでも「不正アクセス」や「フィッシング詐欺」に狙われる可能性があります。
過去にイオンカードの不正利用が大きな話題になっていました。
- 「楽天証券だから大丈夫」ではなく、どこでも起こりうることだと考える
- セキュリティ対策は一時的なものではなく、ずっと続ける生活習慣にする
安心・安全なネット取引のために
セキュリティリスクをゼロにすることはできませんが、自分でできる対策をしっかり取れば、リスクは最小限に抑えることができます。
日頃から意識しておきたい心得
「ちょっと怪しい」と思ったら、まず確認するクセをつける
→ 少しでも不安を感じたら、公式サイトやサポートにアクセスするのが正解です。
定期的にパスワードを見直す
→ 使い回しや簡単すぎるパスワードを避け、変更の習慣を持つことが大切です。
取引の通知メールをチェックする
→ 自分の知らない動きがあれば、すぐに対応できます。
最新のセキュリティ情報に目を通す
→ 「自分には関係ない」と思わず、こまめに情報をキャッチしましょう。
何よりも、“慣れ”に注意すること
→ 慣れてくると注意力が下がりがち。「いつでも気を引き締めておく」ことが大切です。
まとめ

楽天証券での不正アクセスは、誰にでも起こり得る現代のネットリスクのひとつです。
フィッシング詐欺やパスワードの使い回し、マルウェア感染など、その原因は身近なところに潜んでいます。
楽天証券ではセキュリティ対策を強化していますが、最も重要なのは私たちユーザー自身が正しい知識と習慣を持つこと。
不審なメールに注意し、ID・パスワードを適切に管理し、二要素認証やセキュリティソフトの活用、そして常に最新情報に目を向ける意識が、安心・安全な投資を支える土台になります。