「X(旧Twitter) 不正ログインされたかもしれない…」
もしあなたがそう感じてこのページにたどり着いたのなら、何かしらの異変に気づいて不安を感じているはずです。
- 見覚えのないログイン履歴がある
- 勝手にツイート・DMが送信された
- 登録情報が変更された
- そもそもログインできない
このような状況は、不正ログインの兆候かもしれません。
本記事では、不正ログインされた可能性がある時の確認方法から、今すぐできる対処法、今後の予防策までをわかりやすく解説します。
Step 1 まずはログインできるか確認しましょう

X(旧Twitter)で不正ログインの疑いがあるとき、最初にすべきことは「自分のアカウントにログインできるかどうか」の確認です。
このステップによって、次に取るべき対応が変わってきます。
ログインできる場合は、すぐにパスワードを変更!
もしログインできたとしても油断は禁物です。
不正ログインされた直後で、犯人がまだ完全にコントロールしていない可能性があります。
被害拡大を防ぐために、できるだけ早くパスワードを変更してください。
強力なパスワードを設定するポイント
他のサービスと同じパスワードは絶対に使わない
英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせる(例:Ex@mpl3!2025)
意味のある単語や誕生日・名前は避ける
ログインできない場合は、パスワードの再設定を試す
ログインしようとしてもエラーになったり、パスワードが通らない場合、すでに第三者に乗っ取られている可能性があります。
この場合は、以下の手順でパスワードリセットを試してください。
パスワードリセットの手順
- ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」をクリック
- 登録しているメールアドレスまたは電話番号を入力
- Xから送られてくる認証コード(6桁)を入力
- 新しいパスワードを設定
補足 勝手にログアウトされていた場合も注意!
特に、自分でログアウトしていないのにログアウト状態になっていた場合は、誰かが遠隔操作でセッションを切った可能性があります。
この場合も、「不正アクセスの可能性が高い」と考えて、すぐにパスワードリセットを実行してください。
Step 2 アカウント内に異常がないかチェック

ログインに成功したら、次はアカウント内部に不審な動きがないか徹底的にチェックしましょう。
不正ログインの痕跡は、ツイート内容や設定変更など、目に見える形で残っていることがあります。
気づかないうちに悪用されていることもあるので、必ず確認してください。
見覚えのないログインや連携アプリを確認
まず確認すべきは、「誰が、どこからログインしているか」です。
手順
【設定とプライバシー】
→【セキュリティとアカウントアクセス】
→【アプリとセッション】
ここでは、自分のアカウントにログインしたデバイスや場所、使用したアプリが一覧で確認できます。
確認ポイント
- 覚えのない場所や端末からのログインがある
- 怪しい外部アプリがアカウントに接続されている
これらを見つけた場合は、該当項目をタップして「アクセスを取り消す」を実行しましょう。
この操作により、不正な端末やアプリからのアクセスが遮断されます。
登録情報(メールアドレス・電話番号)を確認
次に、アカウントの基本情報が書き換えられていないかチェックしましょう。
【設定とプライバシー】→【アカウント情報】から、以下の情報を確認できます。
- 登録済みメールアドレス
- 電話番号
不正アクセス者がこれらを変更していると、アカウントの回復が困難になる危険性があります。
もし知らないメールアドレスや番号に変わっていたら、すぐに自分のものに戻し、パスワードも再度変更してください。
不審なツイートやDMが送られていないか確認
不正ログイン後に、あなたになりすまして次のようなことが行われている可能性があります。
- 勝手にツイートされている
- スパムのようなダイレクトメッセージが送信されている
- 詐欺リンクがシェアされている
これらは信用を失う原因やフォロワーに被害を与える原因にもなるため、すぐに削除し、フォロワーにも注意喚起しましょう。
フォロー・フォロワーの異常を確認
以下のようなフォロー関係の変化も、乗っ取りによる可能性があります。
- 知らないアカウントをフォローしている
- 勝手にフォローが解除されている
- 見知らぬアカウントにフォローされている
明らかに怪しい動きがあれば、フォローを解除し、ブロックやスパム報告を行っておくと安心です。
Step 3 二段階認証で「今後」を守る

不正ログインを防ぐうえで、もっとも効果的で信頼できるセキュリティ対策が「二段階認証(2要素認証)」です。
パスワードだけで守る時代は終わりました。
どれだけ強力なパスワードを使っていても、情報漏洩やフィッシング詐欺でパスワードが知られてしまうリスクはゼロではありません。
そんなとき、二段階認証が設定されていれば、パスワードを知っていても“本人以外はログインできない”状態を作ることができます。
二段階認証ってなに?
「二段階認証」とは、パスワードに加えて“もう1段階の認証”を行う仕組みです。
たとえばログイン時に、次のような追加認証が必要になります。
- SMSで送られてくる6桁のコードを入力する
- 認証アプリ(Google Authenticatorなど)で生成されるワンタイムコードを入力する
これにより、たとえパスワードが漏れたとしても、本人のスマートフォンがなければログインできないという強固なセキュリティが実現します。
設定はとても簡単!手順はこちら
- Xアプリまたはブラウザでログイン
- 【設定とプライバシー】を開く
- 【セキュリティとアカウントアクセス】をタップ
- 【セキュリティ】→【二段階認証】を選択
- 以下のいずれかの方法で認証を有効にする
- SMS認証(スマホにコードを受け取る)
- 認証アプリ(推奨:セキュリティ強度が高い)
- セキュリティキー(物理キーが必要。上級者向け)
どの方法を選んでも構いませんが、認証アプリの利用が最も安全かつ便利とされています。
設定したあとは…
- 万が一、スマホをなくしたときのために「バックアップコード」も控えておきましょう。
- 定期的に、二段階認証が正しく動作するか確認しておくと安心です。
なぜここまで大切なの?
不正ログインの多くは「パスワードだけで守っているアカウント」が狙われます。
二段階認証は“もう一歩踏み込まないと突破できない”壁になります。
被害に遭ってから後悔するよりも、今この瞬間に設定しておくことで、未来のリスクを大幅に減らせます。
Step 4 X(旧Twitter)サポートに報告しよう

ログインやパスワード変更、アカウント内の確認などをすでに行ったにもかかわらず、
- 不正な操作が止まらない
- 登録情報が勝手に変更されたまま戻せない
- ログイン自体ができない
- 誰かに完全に乗っ取られてしまった
このような重大な被害が出ている場合は、X(旧Twitter)の公式サポートに報告する必要があります。
あなたの代わりに、X側が調査を行い、アカウント凍結や復旧対応を行ってくれることがあります。
公式に報告する理由
Xの運営チームは、不正利用やセキュリティ侵害に対して独自のモニタリングを行っていますが、
個別の被害には、ユーザーからの報告がなければ動けないケースが多いです。
あなたの報告が、
- アカウントの一時停止(悪用防止)
- 本人確認による復旧手続き
- 被害調査や再発防止措置
といった対応へとつながります。
報告の手順
Xヘルプセンターにアクセス
→ https://help.twitter.com/ にアクセスします。
トピックを選択
→ 「アカウントの不正利用」「セキュリティの問題」など、該当するカテゴリを選びます。
報告フォームに必要事項を記入
- アカウント名(@ユーザー名)
- 被害状況(ログインできない・勝手にツイートされた等)
- 登録時のメールアドレスや電話番号
- 本人確認書類の提出を求められる場合もあります(例:運転免許証の写真)
フォームを送信し、サポートからの返信を待ちます(通常は数日以内に連絡が来ます)。
Gmailなど、迷惑メールフォルダも必ずチェックしましょう。Xサポートからの返信がそちらに入ることがあります。
アカウント凍結を依頼するのも有効
万が一、アカウントの乗っ取りが深刻で、「とにかく一刻も早く操作を止めたい」という場合は、
一時的にアカウント凍結を依頼することも可能です。
これにより、不正操作を止められることがあります。
諦めず、冷静にサポートを活用しよう
被害に遭うとパニックになりがちですが、Xサポートは不正利用やアカウント侵害の対応に慣れています。
「自分だけが困っている」と思わず、正式な手順を踏めば、対応してもらえる可能性は十分あります。
Step 5 そのほかやっておくべきこと

X(旧Twitter)の不正ログインに対処した後は、それで安心してしまいがちですが、本当の意味でアカウントの安全を守るためには“周辺対策”もとても大切です。
ここでは、今後同じような被害に遭わないために、ぜひやっておくべきことを3つに分けてご紹介します。
他サービスのパスワードも今すぐ見直そう
不正ログインの被害に遭ったということは、「あなたのパスワード情報が流出している可能性がある」ということです。
特に注意すべきなのは、Xと同じパスワードを他のサービスにも使い回している場合。
仮にXの乗っ取りが収まっても、次はInstagram、Google、Amazonなど、他のアカウントが次々に狙われるリスクがあります。
対策ポイント
- Xと同じパスワードを使っている他サービスのログイン情報をすぐ変更する
- サービスごとに違うパスワードを設定する(1Passwordの活用が便利)
- 重要度の高いサービス(銀行、メール、クラウドなど)から優先的に変更を
フィッシング詐欺に要注意
不正ログイン被害の多くは、「偽のログインページ」や「それっぽいメール・DM」から始まります。
たとえば
- 「あなたのアカウントに異常があります」と書かれたメール
- 「今すぐこちらからログインしてください」と書かれたDM
- ロゴや文章が本物そっくりな偽サイトのリンク
こうした手口はフィッシング詐欺と呼ばれ、あなたのパスワードや個人情報を盗むのが目的です。
対策ポイント
- 公式サイトやアプリ以外のリンクはクリックしない
- メールやDMで届くURLは、まず信頼できる送信元か確認する
- 少しでも違和感があれば、絶対にログイン情報を入力しない
定期的なパスワード更新を習慣にしよう
パスワードは一度設定したら終わり…ではなく、定期的に更新することが重要です。
サイバー攻撃の手口は日々進化しており、時間が経つほどリスクも高まります。
理想的な更新頻度
- 3〜6ヶ月ごとに1回は変更
- セキュリティ事故のニュースを見かけたときも見直しのチャンス
めんどうに感じるかもしれませんが、未来の自分の安心のための“自己防衛”と考えて、ぜひ習慣化してみてください。
最後に 冷静に、そして迅速に対応を

X(旧Twitter)の不正ログインは、特別なことではなく、誰にでも起こりうる身近なリスクです。
ですが、冷静に状況を見極めて、正しい手順で対応すれば、被害を最小限に抑えることができます。
本記事で紹介したように、
- ログイン確認とパスワード変更
- アカウント内の異常チェック
- 二段階認証の設定
- サポートへの報告
- パスワード管理や詐欺対策
これらの対応を一つずつ丁寧に行うことで、アカウントの安全性は格段に高まります。
「なんとなく不安だけど後回し…」にせず、“今できること”から行動に移すことが、あなた自身と大切な情報を守る第一歩です。
あなたのXアカウントが、これからも安心して使える状態であるよう願っています。
